人工知能(AI)やBotに対する注目は高く、ビジネス・教育・生活まであらゆる分野で議論されています。こうした時代のなかで、自分たちがどう考えればいいかについて考えてみました。
人工知能がつくる未来
どこまで人工知能に仕事を奪われるのか?
日本では仕事の50%の仕事が人工知能(AI)に取って代わられると言われています。ドイツやアメリカでは30%、インドでは10%以下と予測され、国や労働状況によって働き方の変化に差があるようです。ソフトバンクのペッパー君の時給は100円以下と言われており、彼らの労働効率は非常に高く、すでに大きな機会であり、また脅威ともなり始めています。19世紀イギリスでの蒸気機関車、20世紀初期の電気、20世紀後半のコンピューターに続く第4次産業革命の波がやってきました。

企業経営の効率化や生活の利便性の点でAI活用は歓迎すべきである一方、労働者にとっては働く機会の減少であり、サービス提供側にとっては強力な競合ともなります。これまでの産業革命と異なるのは、AIが人の能力を超えるいわゆるシンギュラリティが起こるとされているところです。これにより、これまでの人による管理からAIによる管理にスイッチするかもしれません。グーグルなどの検索エンジン、証券取引などではすでにこうした逆転現象が起こっているとみることもできます。
人工知能(AI)は人と共存し、人々を幸せにするのでしょうか?
人工知能が起こす産業革命は人を幸せにするのか?
蒸気機関車は移動を助け、電気は活動時間を増やし、コンピューターは情報処理速度を高めました。我々にとって、時間や空間をいかに活用していくかは、古代からの課題であります。今では、ネットワーク技術の進化により情報処理の範囲は格段に広がり、翻訳技術の進化で言語の壁を越えようとしています。脳科学、ナノ技術、宇宙開発などに伴って、時間・空間の移動範囲はさらに広がっていきます。生命科学は、遺伝子、再生医療、クローン技術、脳と内臓のメッセージの解読など人体の謎を次々と解き明かし、人々の死生観に様々な問いを投げかけています。人工知能の発達はこうした統合された知識を超高速で情報処理していきます。

そして、最後になにが残るのか?
グーグルは検索エンジンを開発した当初はアルゴリズムが未成熟で検索した結果はとても満足のいく内容でありませんでした。確かに、Infoseek、gooの初期の検索エンジンは正直あまり役に立ちませんでした。しかし、検索対象となるサイトが多く増えたこと、検索アルゴリズムが発達した結果、現在ではかなり高精度な検索結果を得ることができるようになっています。そこには今に続くグーグル社の深大な利他精神があったと確信します。
人工知能分野においても同様のことが起こると考えられます。
アルゴリズムは人間が作ります。そのアルゴリズムが優れたものであれば、人工知能は結果的に「人々を幸せにする」のですが、今は見えないことに対する不安感も強く絶望にも近いような予測が多いのも事実です。
人工知能が人々の「希望」となるために必要なこととは?
アクセンチュア・ハイパフォーマンス研究所によると2035年における人工知能によって世界主要12カ国の経済成長率は倍増し、労働生産性は40%高まるとしています。特に、日本では経済成長率が3倍の効果と予測されていて、他の国よりも人工知能の効果が高くなっています。

2017年6月に中国・深センで開催された世界人工知能大会では無人運転、無人飛行、AIサービスなどが展示され、第一世代のディープラーニングなどの処理型AIから第2世代の分析、類推、自己認識などへと移行しつつあります。こうした技術の進展は、人の働き方だけでなく、生き方や価値観を大きく変えます。仕事にはBusinessとWorkがあります。処理的な領域は急速にAI化していき、よりクリエイティブな領域が求められることとなります。これが可能性の広がりとなるなら人工知能は「希望」となりうるのではないでしょうか。そのためには多様な価値観を許容するとともに新たな教育や文化を醸成することが肝要となるのかもしれません。








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